可愛いモジャに癒された
――今までたくさんのドラマや映画に出演されていますが、宇賀那健一監督の作品は初めてですね。脚本を読んでどう思われましたか?
宇賀那ワールド全開という感じでしたね。それまでに宇賀那監督の作品は拝見していたので、驚きはしませんでしたけど、こういう役は初めてなので、うまく演じられるか、ちょっぴり不安はありました。
――孤独感やコンプレックスに悩む人間たちが、モジャと呼ばれる異星人たちと接触していく話ですが、三原さんが演じたのは、レイという女の子。モジャの1体であるオリーブをペットとして可愛がる寂しがり屋の子ですね。どんな気持ちで演じられたんですか?
レイはオリーブをペットとして飼っているんですけど、私もプライベートでワンちゃんを飼っていたので、そのワンちゃんに対するのと同じように、オリーブに接するようにしました。するとオリーブが本当のペットのような気がしてきて、すごく愛おしい気持ちになりました。
――オリーブが本当に可愛くて堪らないという表情をされてますよね。
めちゃくちゃ可愛かったですね。目が中途半端に開いているところとか、色も可愛い。レイが投げたボールを追いかけて行く後ろ姿もすっごい可愛かった。たぶんこれは映像で見ても可愛いんだろうなって思って見ていました。
――撮影で印象に残ったエピソードとかはありますか?
レイがお店から出てくる最初のシーンで、オリーブが外でつながれて待っている。そこに本当のワンちゃんが通りかかるんですけど、カメラが回っていないときは、そのワンちゃんも可愛がっていたんです。撮影中はオリーブを可愛がりながらも、裏ではそのワンちゃんも可愛がっていた。オリーブも本物のワンコも一緒に可愛がっていた。今から考えると、癒しの時間だったなと思いますね。
――癒しは、この映画全体に通じるテーマと言えるんじゃないかと思います。
そうですね、みんな演じながら癒しを感じていたと思います。
――みんなモジャに癒されて救われていきますよね。
はい。
――全編に宇賀野監督独特の世界観が打ち出されていて、最後まで目が離せませんでした。こういう映画はなかなかないと思います。
なかなかないですよね。しっかり向き合って見ないと理解できないところもあります。非現実の世界ですから、普通に生きていても体験できない。宇賀野監督にしか生み出せない世界。そういう作品に出られたのは嬉しいですね。
最後のサプライズを楽しみに
――これからも女優として、さまざまな役に挑戦していかれると思いますが、どんな女優になりたいと思いますか?
すべてにおいて、カッコいい女優。女性としてカッコいい女優になりたいと思います。ふるまい方も、容姿も、性格も、すべてカッコいい女の人の役を演じられる女優になりたいですね。
――目標とする女優さんはいますか?
吉田羊さんが好きなんですよ、カッコいいなあって思う。
――三原さんとはかなりタイプが違う女優さんですね。
私とはだいぶ違うと思います。でも、将来、歳を重ねるごとに、吉田さんのような女優になっていければいいなと。そのためには内面を磨いて、芯がしっかりした女性にならなければと思います。
――では最後に、この映画を見る人たちに向けてメッセージを。
こう見てほしいとか、こう感じてほしいとかいうのはなくて、自由にみてほしいなと思います。見るきっかけも何だっていい。
「モジャが可愛いくて気になるから見てみたいなあ」でもいいし、「すごい不思議な世界観が気になるから見たい」でもいいし、「推しの子が出てるから見てみよう」でもいい。
きっかけは何でもいいから、なるべく多くに人に届けばいいなと思っています。楽しめる要素が多い分、気になる部分も人それぞれだし、一人ひとりが楽しんで見てもらえたらいいと思います。
――エピソードごとにテイストも違いますしね。
違いますよね、モジャごとに全然違うし、一番最後は「おおっ!」てなるし(笑)。
――あれはサプライズですよね(笑)。
すごいサプライズ。皆さん、ぜひ楽しみにしていてください!
みーんな、宇宙人。
2024、日本
監督:宇賀那健一
出演:兵頭功海、菊地姫奈、西垣匠、三原羽衣、草川拓弥、YU
公開情報: 2024年6月7日 金曜日 より、ヒューマントラストシネマ渋谷他 全国ロードショー
公式サイト:https://www.mojamovie.com/
コピーライト:© 2024 CAELUM
配給:エクストリーム