「シャルロット すさび」の岩名雅記監督が、新作の製作にあたり、クラウドファンディングで資金協力を求めている。
新作の海外ロケに資金協力を
2018年に公開された「シャルロット すさび」で日本映画界に波紋を起こした岩名雅記監督が、新作「ニオンのオルゴール」の製作にあたり、資金協力を求めている。
本作は、岩名監督のエッセー「ニオンのオルゴール」をベースに、日本とフランス/スイスを往還しながら展開する愛の物語。
撮影監督には、カンヌ映画祭受賞作「淵に立つ」(2016)など、一連の深田晃司監督作品を手がけてきた根岸憲一。主役の舞踏家・神村蓮には、橋口亮輔監督「恋人たち」で注目された池田良が扮している。
すでに日本での撮影は昨年10月に完了し、今年6月にフランスとスイスで撮影の予定だが、その渡航費、ロケハン費をクラウドファンディングで賄いたいと言う。
前作同様、インディーズ作品だが、行政からの支援は望み薄であり、製作費のほとんどは自己負担を余儀なくされる。そこで、今後必要となる資金600万円のうち150万円の資金協力を仰ぎたいとのことだ。
支援額は3000円、5000円、1万円、3万円の4種類。それぞれ初号試写への招待や本編クレジットへの氏名掲載など、リターンが提供される。
既存の日本映画に飽き足らず、野心的な映画を発表し続ける岩名雅記監督。その新作をぜひともサポートしたいという有志諸氏は、下記のホームページをご覧いただきたい。
文責:沢宮 亘理(映画ライター・映画遊民)